ヨーグルトに含まれるカルシウム吸収率

乳製品にはどれもカルシウムが豊富に含まれていますが、中でもヨーグルトはカルシウムの補給に最適な食品といえます。ヨーグルトには100g当たりのカルシウムが牛乳よりも多く含まれています。

牛乳のたんぱく質の主成分となるガゼインや乳糖には、腸の中で食事全体のカルシウム吸収を助ける働きがあります。そのため牛乳・乳製品のカルシウムは小魚などに比べて吸収されやすいといわれています。牛乳のカルシウム吸収率が50~60%なのに対して、小魚では摂取量の30~40%、野菜では17~20%とも言われています。

ヨーグルトを摂取した場合、カルシウムの吸収効率は牛乳の吸収率よりも更にアップします。これは、ヨーグルトの乳酸菌発酵の過程の中で牛乳のたんぱく質が分解されること、カルシウムが乳酸と結びついて乳酸カルシウムというより消化吸収しやすい物質に変化するためです。

また、カルシウムの体内での利用率はその食品に含まれるカルシウムとリンの比率によって変わるといわれています。ヨーグルトにはカルシウムとリンがほぼ1:1に近い比率で含まれています。これは体内に効率よく吸収されやすい比率といわれていますが、これは骨の中に含まれるカルシウムとリンの比率とほぼ同じであるためです。

リンはカルシウムと同様に骨を形成するために欠かせない重要な栄養素ですが、カルシウムに対してリンの比率が高すぎると余ったリンは逆に体内のカルシウムの排泄を促進してしまいます。日本人が日頃良く食べる身近な食品は、実はそのほとんどがリンの比率が高いものばかりです。穀類、豆類、種実類、藻類などの植物性食品、魚貝類、肉類、乳類などの動物性食品と、食品のほぼ全般にリンが含まれているのです。そのため普段の食事にヨーグルトをうまく取り入れることで、カルシウムを上手に補給する必要があるといえます。